【編集部コラム】旧ウェブサイトのキャラクター名決定に見る「ネーミング・愛称」や「キャッチコピー・標語」作り方のコツ

再掲にあたって

 本稿は、2015年に実施された旧ウェブサイト「公募ストック」キャラクター「トーレ君」の名前を公募した際、その選考の過程を当時の編集部がテキスト化し結果発表としたものです。

 もちろん、どのネーミング・愛称の公募が今回ご紹介している過程を踏んで選考されているわけではありませんが、「どこから考えたらいいかわからない!」というような方にとっては、目安の一つのようなものになるのではないかと考えます。

 また「公募ストック」では、ネーミング・愛称の公募とキャッチコピー・標語の公募とは、使っている「筋肉」のようなものが近いと考えているため、ここでご紹介している考え方・視点も、キャッチコピーや標語を考える糧としても役立つのではないかと考え、ここにご紹介させていただきます。

 ネーミング・愛称やキャッチコピー・標語の公募は、ワンアイデアでも名だたるプロの方たちとも渡り合え得る、とても挑戦しがいのある公募だと考えます(プロの方たちは、これを毎日仕事として、しかも常に結果を求められるものとしてやっているわけですから、やっぱりスゴいもんだと思うほかないわけですが)。ぜひ本記事で、ひとひらの言葉を考えるきっかけを掴んでもらえれば、嬉しく思います。

【編集部コラム】旧ウェブサイトキャラクター名の決定に見る「ネーミング・愛称」や「キャッチコピー・標語」作り方のコツ
「コボナビ」の前身サイト「公募ストック」。そのキャラクター「トーレくん」ネーミングコンテストの選考過程をご紹介!

公募ストックキャラクターネーミング公募 結果発表!(以下、2015年の記事より)

 公募ストックキャラクターのネーミング募集に、たくさんのご応募ありがとうございました!

 全部で、887件もの投稿をいただきました!

 予想を超える応募数に、スタッフ一同感激です!

 この中から採用ネーミングが決まったわけですが、その発表の前に、投稿されたキャラクター名をご紹介しつつ、「ネーミング公募の傾向と対策」「名前の付け方のコツ」などをまとめてみました。

 発想法の参考にぜひどうぞ。

名称募集・ネーミング公募のコツ その1「見た目」を言葉にする

 名前をつけるときにまず考えたいのは、見た目を言葉にすることです。

 それは、形状であったり、持っているもの、雰囲気、モチーフ、色などなど。
このキャラクターで言えば、「ドーナッツ」「Oの形」「王冠」「茶色」「モコモコ」「あんぐり」などなど、視点を変えるとたくさん見つかるはず。

・ど〜な
・ぽっかーん
・ナッツくん
・茶々丸
・kobo王子
・レッドブーツ

 などがありました。

名称募集・ネーミング公募のコツ その2「役割」「動作」を言葉にする

 次に考えたいのは、そのキャラクターやサービスが何をしているのか?どんな役割(ロール)を担っているのか?などです。

 このサイトは、公募情報が充実しているわけで、今回のキャラクターで言えば、「公募情報をつぶやいている」「公募情報を見つけてくる」「応援してくれる」そんなキーワードが連想されたようです。

・つぶやき王子
・ミッケ
・コーボくん
・どーなの
・ガンバ君

 などが、このパターンに近いかな。

名称募集・ネーミング公募のコツ その3「感情」を言葉にする

 見た目を言葉にするというものにも近いですが、サービスやキャラクターの役割も含めて、浮かんだ感情をそのまま言葉にして、名前にするのもアリですね。こういった名前にはインパクトや力強さが生まれます。

・Oh!さまくん
・あっ!くん
・ひらめッキー
・ぴかーん

 などがありました。

名称募集・ネーミング公募のコツ その4「組み合わせる」

 さて、ここからは発想して出てきたものをどう料理するかという観点になります。

 見た目や役割から、いろいろな言葉が浮かんだことでしょう。それを一つだけ使って名前にするのもいいですが、2つ3つと組み合わせることで、面白い名前になることも。

・コボナッツ(公募とドーナッツを組み合わせ)
・ドーナッポくん(ドーナッツとポカーンと空いた口から)
・コボ丸(公募と丸い形から)

などなどですね。

名称募集・ネーミング公募のコツ その5「語感で遊ぶ」

 名前というものには、「名前らしさ」が存在します。いわゆるキャラクターっぽい名前ってやつですね。「◯◯っしー」とか「◯◯っち」とか「◯◯君」とか。語感が気持ちいい、名前として呼びやすいというのはネーミングには重要な要素だと言えるでしょう。

・ドなっしー
・ド〜太郎
・ドーリン
・ナッツン
・コボックル

 などなど、愛くるしい名前がいっぱいありました。

名称募集・ネーミング公募のコツ その6「意味」をしっかり書く

 今度は選んでもらうためには?という観点です。名前だけパッとみていいねとなるものももちろんありますが、名前を見て、そこに込めた思いや意味を読む、それによってその名前の奥深さや良さが深まるってことが、必ずあります。

 たとえば、選考で2つ候補があがって、どちらにしようか・・・という時には、意味やコンセプトがしっかりしているほうを選ぶのではないでしょうか。

・ゆめみるん:穴から素敵な夢を見てほしいという意味。
・DONNA:ドーナッツの「ド」「ナ」と、「どんな?」と常に考えたり、期待感を覚えるイメージも掛け合わせてます。

名称募集・ネーミング公募のコツ その7「とにかくたくさん出してみる」

 一つに絞り込むのももちろん良いですが、どの案が相手に響くかはわからないものです。

 作品の募集の場合は、とにかくたくさん出すというのもコツの一つではないでしょうか。人物を選ぶ公募の場合は絞り込んだ一つで勝負というのはありだと思います。

 今回のネーミング公募では、一人で45作品も投稿してくださった方がいました!

採用作品の発表!

 さて、いよいよ大賞(採用作品)と入賞作品の発表です!

 いろいろと悩んだ結果、個性的でユニーク、そして愛らしさもあるそんな名前を選ばせていただきました。

👑 大賞(採用された名前)

トーレ君(by コタロウさん)

「元は円形の揚げパンであったが、公募に挑戦する人たちが審査を通れるように、との想いから自らの体に穴を開けてドーナツとなった。そのため名前もトーレである。そう本人は主張しています」というこのキャラクターの心の声もコメントに書いていただきました。

👑 入賞作品(3作)

ドーナッツ・テルノ(スーさん)
ジョーマン王子(中川さん)
コギト・エル(ミントさん)

 どーなってるの?という感情をダジャレ風な名前にしたり、情報満載という意味や、自分の存在を証明したというラテン語を名前にするなど、このキャラクターの姿だけでなくいろいろな意味を込めてくださいました。この3作品を入賞とさせていただきます。

 また、次回のコラムをお楽しみに!

ネーミングや言語化を扱った本・書籍

ネーミングやキャッチコピーのコンテスト・コンペ・公募に挑む